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【経営・管理部・総務向け】ハンコ廃止のロードマップ

目次

社内の脱ハンコ化を目指す管理部門の方へ向けて、法的効力の考え方から失敗しない4つの進め方、次に選ぶべき仕組みまでを解説。社内で上層部を説得するのに重要なのはシステム化による「統制強化」です。

「ハンコ廃止」とは?
なぜ今重要?

行政手続きにおける押印見直しが進み、ビジネスでも「押印なし」が標準になりつつあります。災害や感染症などの非常時にハンコのために出社する状況は、事業停止に繋がりかねないリスクです。ハンコ廃止は「紙・対面・属人」業務を見直すDXの起点と言えます。

単なる効率化ではなく、非常時でも止まらない組織を作るBCP(事業継続計画)とガバナンス強化の手段として、ハンコの廃止に向けた経営判断が求められているのです。

※参照元:内閣府「書面規制、押印、対面規制の見直し・電子署名の活用促進について」(https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/imprint/i_index.html)

ハンコ廃止後の法的な効力に
ついて

ハンコを廃止した後の契約の成立要件と、デジタルでの証拠能力について解説します。

契約は「意思の合致」で成立する

契約は、当事者の「申込み」と「承諾」の意思合致のみで成立します。原則として書面作成や押印は必須要件ではありません。これまでも、ハンコはあくまで後で揉めた際の証拠として機能してきました。

電子データが「ハンコ」の
代わりになる

一定の要件を満たす電子署名が付された電磁的記録は、法律上「真正に成立したものと推定」され、本人が作成した証拠として扱われやすくなります。

一方、社内承認などでは、システム上の「承認ログ」が、いつ誰が判断したかの証跡です。認印に近い運用といえます。

実務での使い分け

実務ではコストとリスクのバランスが重要になります。対外的な契約締結には「電子署名」を用いて法的安全性を確保し、社内稟議には「ワークフローのID認証とログ」で業務統制を図るといった、文書に応じた手段の使い分けが合理的です。

※参照元:経済産業省「押印手続の見直し・電子署名の活用促進について」(https://www.meti.go.jp/covid-19/ouin.html)

経営視点で見る「ハンコ廃止」の
メリット

まずはコスト面でのメリットが挙げられます。電子契約として完結させる場合には、契約書にかかる印紙税が不要になるのが一般的。印紙税は文書に課税されるためです。

ガバナンスの観点でも、システム上の権限管理と承認ログにより、内部統制がより強固になるメリットがあります。

さらに、意思決定のスピード向上も見逃せないポイントです。承認リードタイムの短縮は、ビジネスの機会損失を抑制します。

ハンコ廃止を成功させる
4つのステップ

ハンコ廃止を成功させる4つのステップ

全社一斉導入は、現場の混乱を招きます。影響範囲の小さい領域から着手し、確実な成功パターンを作るのがコツです。一連の流れを4つのステップに分けて説明します。

押印業務の棚卸しと仕分け

文書の種類とリスクを洗い出す段階です。高リスクな社外契約と、低リスクな社内回覧を区別し、まずは認印相当の業務から廃止対象を選定します。

社内規定(印章管理規程の)
見直し

既存の社内規定(印章管理規程)を見直す段階です。「押印を要する」という条文を「押印またはシステム承認をもって代える」と変更します。

規程改定は統制を緩めることではなく、現代に合わせてアップデートする手続きだと捉えましょう。

スモールスタート
(部署・文書限定)

情シスや総務等の特定部署で、消耗品購入などリスクの低い文書から試行します。この段階で例外処理ルールや操作教育、問い合わせ窓口の体制を固めておけば、後の展開がスムーズです。

ツール導入と全社展開

特定部署での運用が定着したら、全社および社外へ展開します。周知の際は、業務効率化に加え、承認プロセスの透明化による監査対応力の向上を強調しましょう。目的や意義が明確である方が、社員の心理的ハードルを低く抑えられます。

脱ハンコを成功させる
電子システムの選び方

ツール選定で避けるべきは、文書ソフトに電子印鑑の画像を貼り付けるだけの運用です。なりすましが容易で、承認経路の証跡も残りにくくなります。

社内稟議には「ID認証と承認ログ」を備えたワークフローシステムを、社外契約には「電子署名」対応のサービスを選びましょう。

【要件別】おすすめの
クラウド
ワークフローシステム3選

【要件別】おすすめの
クラウドワークフローシステム
3選

「グループウェアを活かし台帳への転記を減らしたい」「紙・Excelの申請を現場で電子化・改善したい」「PCを常時使わない現場で申請・承認を進めたい」といった要件別に、クラウドワークフロー製品を整理しました。それぞれの導入環境に合った選び方の参考としてご活用ください。

M365・GWS・kintone

グループウェアを活かし
台帳への転記を減らしたい

グルージェントフロー

グルージェントフロー
※画像引用元:グルージェントフロー公式HP
(https://www.gluegent.com/service/flow/)
既存アカウントを活用

Microsoft 365やGoogle Workspaceで使っているアカウントでシングルサインオンすることが可能で、また各サービスのグループ情報も組織情報として活用できます。ワークフロー側でユーザーや部署を別途登録・更新する手間が減るため、少人数の情シスでもID管理を一本化しやすくなります。

申請データを自動出力

Microsoft 365と連携すれば申請データをExcelへ、Google Workspaceと連携すればスプレッドシートへ自動で追記できます。稟議の管理台帳や備品の管理簿を1件ずつ手入力で更新する手間を省けるため、更新漏れや転記ミスの防止にもつながります。

申請・決裁と台帳をつなぐ

申請フォームに入力された項目から、台帳に必要なデータを選んで出力できます。出力するタイミングは申請時や決裁時など、承認経路に合わせて設定可能です。承認後に担当者が転記したり、集計用にデータを整え直したりする手間を抑えられます。

公式HPで
システム詳細を確認する

ペーパーレス・脱Excel

紙・Excelの申請を
現場で電子化・改善したい

コラボフロー

コラボフロー
※画像引用元:コラボフロー公式HP
(https://www.collabo-style.co.jp/function/function-list/)
Excel様式を活かせる

紙で運用していた稟議書や申請書のExcelファイルをアップロードし、入力する箇所にパーツを設定することでWebフォームを作成できます。罫線や項目の配置など、使い慣れた書式を活かしながら電子化できるため、申請書を一から作り直す負担を抑えられます。

経路を画面で設定

承認経路は、承認者や確認者、金額などに応じた分岐条件を画面上に配置していくことで設定できます。プログラミングの知識がなくても社内の決裁ルールに沿ったワークフローを組み立てられるため、専門的な開発を前提とせず段階的に電子化を進められます。

現場で変更・改善

部署ごとに設定権限を持つ担当者を配置し、申請フォームや承認経路の変更を任せる運用が可能です。項目の追加や承認者の見直しが必要になっても現場で内容を確認しながら調整できるため、情シス部門への修正依頼が集中する状況を抑制できます。

公式HPで
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ノンデスク環境

PCを常時使わない現場で
申請・承認を進めたい

kickflow(キックフロー)

kickflow(キックフロー)
※画像引用元:kickflow公式HP
(https://kickflow.com/)
Slackから承認

承認依頼や申請の進捗がSlackに届き、担当者あての通知に表示されるボタンから承認や差し戻し、却下を行えます。承認のたびにワークフローの画面を開く手間が減り、移動中や作業の合間でも手早く対応できるため、承認待ちによる停滞を抑えられます。

スマホで申請・承認

スマートフォンのブラウザから申請・承認を行えるため、外出先や移動中でも手続きを進められます。現場で申請が必要になった際も、事務所のPCに戻るまで作業を待つ必要がありません。ホーム画面に追加すればアプリのように起動できるため、常時PCを使うわけではない従業員の利用にも対応できます。

Chatworkへ通知

申請や承認などの通知を、Chatworkのあらかじめ指定したルームへ送ることができます。日頃からChatworkで連絡を取り合っている職場なら、承認依頼などに気づきやすくなるでしょう。承認や差し戻しは、通知を確認したうえでkickflowの画面から行います。

公式HPで
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